仕事を探している方であれば、1度は派遣会社やハローワークに行ってみようと考えているかもしれません。派遣会社とハローワークで何か違いはあるのでしょうか。それぞれのメリットやデメリットとともに見ていきましょう。

派遣会社とハローワークの2つの違い

派遣会社とハローワークの大きな違いは2つあります。

・運営者が民間か行政か

まず、もっとも大きな違いは運営者です。派遣会社は民間企業ですが、ハローワークは行政機関です。つまり国や地方自治体が運用している機関であり、求職者が受けられる手当や給付金などについても相談できます。

・労働者の派遣か職業紹介か

派遣会社とハローワークでは行われている業務が大きく異なります。よく知られている通り、派遣会社は労働者の派遣を行っています。

労働者を振り分けて派遣しているだけではなく、登録している派遣社員が就業するまでサポートするスタッフがいます。さらに派遣先の人間関係や仕事内容で悩んでいる社員がいれば、担当者が相談に乗り問題の解決にあたります。

一方で、ハローワークの場合、労働者に対する職業紹介が主な業務となります。雇用保険や雇用対策なども業務に含まれ、失業手当の給付や雇用保険への加入手続き、失業率改善のための取り組みなども行っています。

派遣会社とハローワーク　それぞれのメリット・デメリット

派遣会社とハローワークには、それぞれメリットやデメリットがあるので、職を探す前にそちらもしっかり把握しておくとよいでしょう。

・派遣会社は柔軟に働ける一方で雇用が安定しない恐れがある

派遣会社のメリットの一つは、柔軟な働き方ができる点でしょう。派遣社員は派遣会社に登録して働きますが、最初に希望する仕事内容や就業日数などの条件を会社に伝えておけます。そのため希望に沿った働き方ができるのです。

さらに、一定期間で派遣先が変わるのもメリットといえます。人間関係をあまり気にせず働きつつ、多くの人と知り合うことができるので、人脈を広げるチャンスにもなります。いろいろな職場で別々のスキルを身に付けることもできるかもしれません。

一方で、重要な仕事を任せられる機会が少ない、雇用や収入が安定しない恐れがあるといったデメリットもあるでしょう。

・ハローワークには穴場の求人がある一方で相談員の質にも左右される

ハローワークのメリットとして挙げられるのが、地元密着という点です。求人内容が管轄している地域ごとのものになるので、あまり知られていないものの、働きやすい企業などを紹介してくれるかもしれません。

一方で、相談員の質が就職先の質を大きく左右することが少なくありません。どんな相談員にあたるかに要注意です。最低限知りたいことを自分でまとめ、質問として準備しておいたほうが良いでしょう。

高い自由度の派遣会社と求人の幅が広いハローワーク

派遣会社では自由度の高い働き方ができ、手厚いフォローも魅力的です。一方でハローワークでは地元密着の求人などが期待できます。それぞれのメリットをよく理解して、どちらを選ぶかを決めるようにしましょう。

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