派遣社員として働いているものの、複数の派遣を掛け持ちしたいと感じることもあるでしょう。実際に派遣の掛け持ちは可能なのでしょうか。
派遣を掛け持ちする場合の注意点についても見ていきましょう。
派遣の掛け持ちは基本的には可能
結論からいえば、派遣の掛け持ちは基本的に可能です。労働基準法や派遣法では派遣の掛け持ちは禁止されていないからです。派遣とアルバイト、あるいは2つの派遣先でのダブルワークができます。
ただし「基本的に」という点がポイントです。法律で掛け持ちが禁止されていないとはいえ、派遣会社の就業規則で掛け持ちが禁止されているケースがあるからです。
1つ目の派遣会社に登録する際には、必ず就業規則が提示されます。その中にもし掛け持ちを禁止する事項があれば、ダブルワークはできないことになります。
基本的に派遣の掛け持ちは可能であるものの、就業規則で禁止されていないことが条件であると覚えておきましょう。
派遣業務の掛け持ちで注意すべきこと
就業規則に抵触しないため派遣業務を掛け持ちすることができるとしても、いくつかの注意点に留意する必要があります。
・同業他社の掛け持ちは避ける
派遣を掛け持ちできるとしても、同業他社の掛け持ちは避けましょう。万が一どちらかの派遣先の顧客情報や機密情報が流出してしまえば、あらぬ疑いをかけられてしまう恐れがあります。
そうでなかったとしても、就業先からよい印象を持たれないこともあるでしょう。秘密保持契約に違反してしまえば損害賠償を請求されるなど、トラブルの元になりかねません。デメリットが非常に大きくなるので、同業他社の掛け持ちはしないのが得策です。
・掛け持ちでは自分で確定申告する
派遣の掛け持ちをしている場合、確定申告が必要になります。掛け持ちでなければ派遣会社が年末調整を行ってくれる可能性がありますが、掛け持ちの場合にはそうではありません。
とくに副業として行っている派遣の収入が20万円を超えている場合には、必ず自分で確定申告しなければなりません。両方の派遣会社から源泉徴収票をもらって確定申告しましょう。
確定申告をしないでいると、故意でなくても延滞税や無申告加算税などが課される恐れがあるので注意が必要です。
・業務に支障が出ない予定を組む
当然のことですが、掛け持ちによって業務に支障が出るのは避けるべきです。
ダブルブッキングはもちろん、疲れすぎて業務に集中できない、ミスが多くなる、遅刻・欠勤が増えるといったことがないように注意しましょう。
最悪の場合、契約が更新されなくなる恐れもあるので、スケジュール管理をしっかり行うことが重要です。
派遣の掛け持ちは慎重に行おう
派遣の掛け持ちは、就業規則に違反していなければ問題ありません。しかし場合によっては信頼を失ったり、税金の面でトラブルになったりすることもあります。
派遣の掛け持ちは慎重に検討し、どんな影響が出るかをじっくり考えながら進める必要があるのです。
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